【五反田校】マスターⅢ第12回 <体熱を産生する力を高めて健康の土台を強化する!!/★体熱産生サポートメソッド>
五反田校マスターⅢ教室をご受講いただきました皆さま、ありがとうございました。
<体熱を産生する力を高めて健康の土台を強化する!!>
★体熱産生サポートメソッド
・脊柱の地力を引き出して自律神経を整える
・腹部に備える熱を確保して全身の血流を改善する
・胸骨を上げて巡る力を向上させる
・腎臓と踵を調整して筋肉が連係する力を高める
・筋肉と肝臓が求める力を与えて熱を産生させる
身体の中を巡る力である血行は、全身に有用なものを届ける役割を担っています。全身に届けられる有用なものには酸素や栄養のほかに、活動の原動力ともいえる「熱エネルギー」が挙げられます。
動物の活動には体温が適正に保たれていることが必要であり、その不足に従って活動能力は低下していきます。恒温動物である人間は代謝によって体内で熱を産生できるため、自律的に体温を維持することが可能です。しかしながら、統計によると日本人の平均体温は50年前と比較して0.5度以上低下しているようです。体温を維持するための熱エネルギーは免疫力のみならず、活動力としての身体を動かす力や、喜びの感情や意欲などに通じる精神的な豊かさを維持する力としても重要であり、身体の中を巡る力として健康の維持に重要な役割を担っているといえるでしょう。
今回は、気導力に備わるプラスの力を用いながら体温調節の健全化を図るアプローチを施すことで、身体の内なる力である熱エネルギーを賛成する力を高めて健康の土台を強化していただきました。
体熱とは一般に言うところの「体温」です。
これまでの気の教室で、身体中の流れには「気の流れ」「血液の流れ」「神経の伝達」「治癒力の通り方」「筋肉の連動」「重心の移動」「運動負荷の伝わり方」「重力の伝わり方」などがあるということを学んでまいりました。
治療において患者さんが足の冷えを訴えていらっしゃると、その原因としてすぐに「血行不良」が頭に浮かび、検査によって陽性であればその改善を図るメソッドを施します。下肢の血液循環の関所となる主要部分にアプローチするそのメソッドで改善に大きな期待が持てますが、なかには足の冷えの改善に時間がかかる方がいらっしゃるのが現実です。そのような場合、私は生活習慣における運動不足や間違った歩き方をしていることで、ふくらはぎが筋ポンプの役割を果たせていないと判断して、歩き方や筋ポンプを働かせる体操などを指導していました。血液が正常に流れていれば、必要な熱は届けられるものと思っていたからです。
ですから、今回の内容は私にとって衝撃的で、まさに目から鱗でした!たとえ血液が冷えている箇所を正常に流れていても、そこを温めるに十分な熱を運べなければ冷えを改善できるはずがない訳です。
人間は恒温動物で、必要な体温を維持しているわけです。熱は放熱されるものなので、寒さに晒されれば失われる。ならば、必要な分だけ体内で産生しなければならない。注目してみれば、当たり前のことです。お恥ずかしことですが、その意識が全く抜け落ちていたことに気付きました。さらには、「体温を維持するための熱エネルギーは免疫力のみならず、活動力としての身体を動かす力や、喜びの感情や意欲などに通じる精神的な豊かさを維持する力としても重要である」というこの認識も欠落していました。
事実、実習のお相手をさせていただいて、自分の腹部が冷えていて十分な熱が確保できていないことに気付き、それによって体調が良い方向に大きく変化しました。それ以来、自身の身体中の熱の存在を常に感じられ、すこぶる体調が良い状態が続いております。自身の体感をもって、体熱産生という身体の機能の重要性を強く認識できました。
私はこの『体熱産生機能』というものを、生命を維持するのに重要な役割を担う内臓の働きなどが「健康の土台」であるという認識に加えて、それと相並ぶ「健康の土台」として捉えました。
今回の内容は、ご自身と患者さん、そして周りの大切な方の健康レベルを一段も二段も向上させることができるものだと思います。私にとっては施術家として、多くの方をより素敵な笑顔に導くことができるすごく大切な宝物となりました!!皆さまも、ぜひ手に入れてくださいませ!
早いもので、マスターⅢも今回で終了となりました。
本コースは、序盤は「気を通す」「効果の持続を狙う核心を作る」「自分の手をより癒しの手にする」といった『気のコントロール』から始まり、コロナ対策としての「脳コリ」「スト遮」、日々回復しやすい身体を目指した「身体の歪み調整」「身体の緊張度調整」と続いて、後半は自身と周りの人の健康力を高めることを目指して「内臓をターゲットにしたアプローチ」のシリーズという構成となりました。
私は個人的にこのコースのおかげで、治療家としてのレベルを急激に向上できたと自負しております!!特に後半の内臓系のアプローチを知ることで、治療における視野と幅、そして深みが大きく変化したことを実感しております!!
皆さまも、次回の機会にぜひぜひ受講してくださいませ!
「是非に!」と強くお勧めいたします。
次回からはマスターⅣがスタートします。新たな展開にご期待ください!
大井 洋