【五反田校】マスターⅤ第2回 <筋膜に蓄積されたストレスを解消できる気導力と指先を手に入れる!!/★気導力と手技の実効性向上 part2>
五反田校マスターⅤ教室をご受講いただきました皆さま、ありがとうございました。
<筋膜に蓄積されたストレスを解消できる気導力と指先を手に入れる!!>
★気導力と手技の実効性向上 part2
・筋膜の役割と性質
・側頭骨が上がる呼吸法を身に付ける
・指先に溜まったストレスを抜いて指の能力を引き出す
・筋膜に潜んでいるストレスを解消する
身体は部分的に受けたダメージであっても、一か所にダメージが溜まり過ぎないように全身が連動して分散させる仕組みを持っています。これは、精神的なダメージであっても同様で、心の中だけにダメージを止めるのではなく、全身がそれを庇っているのです。ストレスを感じると身体に変調を覚えたりするのは、ストレス反応によるものといえますが、心のダメージを分散した結果と捉えることもできます。この分散されたストレスを主に溜めているのが身体中の筋肉を包んでいる筋膜です。筋膜はストレスとの関連性が強く、逆にもし筋膜にダメージを負って能力が落ちてしまうとストレス感をとても強く感じるようになります。
生活の中で感じる様々なストレスによって筋膜は継続的なダメージを受けていますが、同時にダメージの解消も常に図られており、その働きとして呼吸が大きな役割を担っています。したがって、ストレスの解消には呼吸をしやすい状態に保つことが大事ですが、特に側頭骨が担う呼吸能力を維持することが最も大切だといえます。しかしながら昨今では、長引くマスク生活によって側頭骨が下がってしまい、結果的にストレスを感じやすくなっている人が増えているのが問題です。
私たちが日常生活でおこなう作業のほとんどは指先を用いています。施術においても指先が担う役割はとても大きいです。この日頃から負荷や負担をかけている指先にもストレスが蓄積されています。相手に触れる部位であり、気導力が流れる部位でもある指先は、ストレスが無い状態に保ちたいものです。
今回は、気導力と指先をストレスから解放しながら、筋膜に蓄積されているストレスを解消する手法を習得していただきました。
身体に生じるストレス反応。ストレスを感じると胃の調子が悪くなる、身体がだるくなる、どこかが痛くなるなどの症状を感じたりします。これはストレスによって全身の性能が落ちたとも言えますが、捉え方によってはストレスを全身が分散して心を庇ってくれているので、心が壊れずに済んでいるとも言えるのです。
ストレスを心だけで受け止めてしまうと限界値も早いし、傷も深くなってしまいかねません。そのため、内臓でも筋肉でも骨でも全身の色々なところが心を庇ってくれています。その中でも一番庇ってくれるのが筋膜です。それこそメモリーされるかのように、筋膜にはストレスが分散されていきます。
逆に、ストレスが入ってしまった筋膜はダメージが溜まった状態になります。筋膜は筋繊維や器官、神経などとも連結していて三次元的に全身を覆っていることから、筋膜にダメージを負ってその性能が落ちると、身体各所の様々な症状に繋がることは広く知られるところです。しかし、そればかりでなく「筋膜の性能が落ちると圧倒的にストレス感が強くなる」ということはあまり知られていないと思われます。
今回は筋膜に溜まったダメージの要因となっている筋膜にメモリーされたストレスを抜いて筋膜のダメージを解消することで、心に「こんなにも余裕があったのか⁉」というぐらいの心の余裕を作ることを狙いました。当然、同時に身体も楽になります。
では、日常において筋膜にメモリーされたストレスはどのように解消されているのか?それは、ちゃんとした呼吸をすることによって解消されています。ちゃんとした呼吸をしていれば、すべてが改善の方向にいくのです。筋膜に溜まったストレスも呼吸によって流れていって、代謝によって処理されています。
「ちゃんとした呼吸」において、重要なのは側頭骨が上がった状態で呼吸をしていること。
側頭骨を上げているということは、そこにストレスを混ぜないということです。さらに、側頭骨をあげると笑顔になりやすくなり、気分がどんどん上昇。この効果を術者が知って、術者が側頭骨を上げてストレスフリーな状態で導いた気導力はもはや性質が変わります。すごくさわやかになるのです!これを前回の笑顔の手で「はい、どうぞ」と相手に渡すと、実に凄いことが起きます。
そして、筋膜に蓄積されたストレスを解消するために必要なのが、術者の「指先」のストレスを抜くことです。なぜならば、指先は相手に直接触れる場所であり、圧倒的に出入りがしやすい場所です。触れた場所の情報が指先を通して伝わってきます。反対に、術者の気分や感情などが相手に伝わってしまう場所でもあります。そして、気導力が通る場所です。
日常生活の中で、指先はありとあらゆることに使っています。日頃、嫌なことでもやらざるを得ないような負荷や負担をかけている指先です。故に、指先には物理的にも精神的にもストレスが溜まっています。筋膜のストレスを抜きたいとした時に、ストレスが溜まった指で触れたらストレスは抜けづらいものです。
そこで、指先に溜まったストレスをしっかりと抜く。これによって指の性能が驚くほど変わります。この指先で触れられた相手はまるで自分の手が触れているような感覚で、相手に全くストレスを与えません。ただ触れているだけでストレスが抜けていってしまうことがあるほどです。
指先のストレスを抜くことは相手の身体に触れるための備えであり、礼儀であり、おもてなしの意味を持つ行為であると言えます。
術者がストレスフリーな指先で触れ、側頭骨を上げたストレスフリーな状態で、患部のストレスを抜く意識で気導力を注入すると、患部の機嫌が良くなるのです。本来、患部は辛い思いをしていて機嫌が悪くなっています。ですので、そのストレスを抜いてあげると機嫌が良くなるので、たとえ痛みが残ったとしても機嫌が良いのでその後勝手に治っていくのです!!これって、超凄いことですよね!「患部の機嫌が良くなる」というのは本部長の中にある大事なキーワードのひとつだそうです。私にはこれが非常に深く刺さりました!!
私は現在、総本部の治療院で施術する患者さんすべての方に対して、「筋膜を主として、身体中に溜まっているストレスをすべて解消する」という意識を持って、前回と今回のレクチャーの通り気導力を注入しています。すると、これまでは「時間が経てば馴染むだろう」という判断でスルーしてしまっていた深部に残る取れづらい硬縮が、ストレスを抜いてあげるとスーッと簡単に取れてしまうではないですか!!これには、ある意味カルチャーショックのような驚きを感じました。このことで、「患部って本当に機嫌が悪いんだなぁ」と深く納得いたしました。
今回のレクチャーのおかげで、残りの数パーセントではありますが、施術の際に異常であると認知した箇所をすべて解消できるようになりました!!それによって私は、治療家としてさらなる自信を得ることができました。
身体に溜まったストレスを解消して差し上げることで、患者さんからは「あースッキリしたー!すっごく楽ー!!」というお言葉をこれまで以上にいただいております!!
皆さまぜひぜひ、このノウハウを身に付けてくださいませ!強―く、強―くお勧めいたします!!
マスターⅤになってさらに本部長の引き出しの多さと、その奥行きの深さには本当に驚かされるばかりです。
「気導力と手技の実効性向上」、次回は何が披露されるのでしょうか!?
どこまでも進化し続ける「気の教室」。マスターⅤになってもワクワク感は沸騰し続けです!!皆さま、ぜひぜひご期待くださいませ!!!
大井 洋