【五反田校】実践Ⅰ第12回 <神経と筋膜を活性して失われていた身体能力を回復させる!!/★アンチエイジングメソッドpart12>

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五反田校実践Ⅰ教室をご受講いただきました皆さま、ありがとうございました。

 

<神経と筋膜を活性して失われていた身体能力を回復させる!!>

★アンチエイジングメソッドpart12

・腕の神経を活性して上肢の能力を引き出す

・脚の神経を活性して下肢後面の能力を引き出す

・ハムストリングを活性して前に進む力を高める

・後頭部の筋膜を緩めて全身の動きやすさを確保する

 

 

―――――――― <レジメ前文> ――――――――

若い頃を振り返ってみると身体が思い通りに動いて、まさに全身が繋がっているという感覚だったと思う方は多いでしょう。しかしながら、最近は若い方でも力を入れたり抜いたりのコントロールが苦手な、身体の繋がりが悪い方が増えているように感じます。これは、加齢による影響のみならず、現代社会的なライフスタイルから生じる脳や身体の疲労、そして本質的な運動不足などによって身体の応答性が悪くなっていることが一因となっています。その応答性に大きく関わっているのが身体中を張り巡っている神経と筋膜です。これらの機能が低下すると、身体制御に必要な情報が充分に伝達されなくなり、身体のコントロール能力が低下していきます。

 

加えて、神経分布を比較すると筋実質よりも筋膜の方が神経分布の密度が高いため、神経が機能低下に陥ると筋膜性の疼痛が生じやすくなることも特徴のひとつです。運動後にダメージが抜けづらい人は、この神経や筋膜の機能低下が原因になっていることが多々あります。

 

今回は、身体のコントロールや疲労回復などに重要な神経や筋膜を活性して機能を高めることで、失われていた身体能力の回復を図ってまいります。これまでのアンチエイジングメソッドと併せて活用いただき、きちんと動けて、きちんと休める、より若々しい身体で日々を快適に過ごしてまいりましょう。

―――――――― <レジメ前文> ――――――――

 

今回は、アンチエイジングのひとつのまとめとして「神経と筋膜の活性」がテーマとなりました。

 

全身を張り巡っている筋膜と神経は、以下のような重要な役割を果たしています。
筋膜の役割は

1、身体全体を包み込み、姿勢を支える

2、筋肉と筋肉がこすれるのを防ぎ、スムーズな動きを可能にする

3、外から加わる衝撃から身体を保護する

4、臓器を適切な位置に保つ

です。これらの役割から、筋膜は「第二の骨格」と呼ばれています。筋膜は筋実質よりも神経の分布密度が高く、その神経の先には、疲労、水分、代謝、血流など色々なものを感知するセンサーが繋がっています。これらのセンサーからの情報が脳に伝わることによって、自律神経が様々な調整を行います。このように、筋膜と神経は身体の機能と調整に不可欠な役割を果たしています。

この一個一個のセンサーに繋がる神経が中枢に情報を伝えること、またそれに応える中枢からの命令が末端に伝わること、そのお互いのフィードバックがちゃんとできていないと末端の制御が曖昧になります。その結果、力を抜いているつもりが抜けていない、力を入れているつもりが入っていない、聞いているつもりが聞こえていない、などの老化といわれる状態を引き起こします。

そこで今回は、筋膜と神経のつながりを正常化していって、「あっ、なんか動かしやすくなった!」という制御しやすい身体への回復を狙います。さらに、これまでのキャリアを積んでくることで無意識に効果に蓋をしてしまっている傾向もあったりするので、いま出ている効果の先をリアルに求めてまいります。

 

 

一手目は、第219回研究実践コースで発表された「腕の神経を活性して上肢の能力を引き出す」です。誠にシンプルなアプローチですが、いつものことながら効果は抜群です!受けた方は皆さん驚かれます。

このアプローチでは肩・肘・手首の力を抜き、腕をダランとして肩甲骨を落とします。ここに効果を高めるコツが潜んでいます。腕に力を入れて下方に伸ばすようにするのではなく、とにかく脱力することにより腕が自重で下方に伸ばされていくような感じを求めます。上手に脱力することにより筋実質が伸びますが、それに対して筋膜と神経は筋実質と同じようには伸びないので、腕の中で引っ張られる状態になるのです。その感覚は、腕の中でジワーとした張り感となって出てきます。これを探すのがコツです。

この状態で鎖骨下部にある2箇所の「腕に関する特効ポイント」にETで触れて気導力を注入すれば、それだけで肩から上肢が驚くほど楽になります。続けて、神経を活性する意識でAAを施せばさらに楽に!こうなった上肢は神経が正常に働いて、すごく治りやすい状態になっているので、この後施すアプローチがすべて相乗効果になる上に、放っておいても回復が期待できる状態になりました。

 

二手目は「脚の神経を活性して下肢後面の能力を引き出す」。これは今回初公開の新たなアプローチです。

座位にて、神経にストレッチがかかるように適度な前屈を促し、AAなどで意識付けを施して坐骨神経と筋膜の伸びを促し、さらに坐骨神経を活性します。とてもシンプルなアプローチでありながら効果は絶大!まさに神業ともいえる『神経ストレッチ』です!!

その効果によって前屈度合いが「人生初」を経験した人が続出しました!!これは、神経や筋膜が動作に伴って適切に伸びながら働くことによって、筋肉がしっかり脱力できるようになった結果です。気導術だからこそ出せる驚くべき効力でした。

 

三手目は「ハムストリングを活性して前に進む力を高める」。これも以前、第216回研究実践コースで発表されているアプローチです。

これもまた、非常に簡単なアプローチでありながら効果は絶大です!なまっていたハムストリングが一気にたたき起こされるという感覚。活性されたハムストリングによって、自分で普通に歩いているつもりでいながら、グングン前に進んでいく推進力に驚いてしまうほどです。

普段、ハムストリングを使えていなかったことを痛感しますよ!私は、前回もそうでしたが後日筋肉痛になりました。

 

最後は「後頭部の筋膜を緩めて全身の動きやすさを確保する」。これは、第219回研究実践コースで「胸鎖乳突筋を緩めて深部に潜むストレス感を解消する」として発表されたアプローチの手順のひとつです。その時は、胸鎖乳突筋の筋膜を緩めるために活用しましたが、それが同時に発揮するさらなる効果に着眼してのレクチャーでした。

身体を張り巡っている筋膜。その中で足底からおでこまで繋がっている身体背面の筋膜は後頭部が関所になりやすく、そこでの伸縮性が損なわれると動きに伴う筋膜のテンションは余分に高くなって、センサーから上げられる情報が乱れます。それによって、身体は油断ができなくなって、過緊張とされる状態になってしまうのです。

頭部の筋膜のケアは大事ですね。

 

 

今回のメソッドは、ターゲットを神経と筋膜にすることで、筋肉へのアプローチでいま出している以上の効果を求めて、失われていた身体能力を回復させた上に、身体の回復力の底上げまでしたものと私は捉えています。これによって治療における原因を探す着眼点やアプローチの幅がさらに広がり、日々の治療がとても楽しく感じるようになりました。

 

実践Ⅰのアンチエイジングメソッドとして発表されるものは、ほとんどの人に共通して必要であると感じるものばかりです。皆さまもぜひ身につけてくださいませ!!

 

 

皆さまが持つ宝物をアクティブな財産とする『実践Ⅰ』コース。今回で終了となりましたが、セミナーを通して「秘めたる実力」をストレートに出せる実力は飛躍的に高められたと存じます。
ご受講くださった皆さま、本当にありがとうございました。
次からは、『フリーレクチャー』コースとなります。皆さま、ぜひぜひご期待くださいませ!!

 

 

 

大井 洋

 

 

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