【五反田校】実践Ⅰ 第5回 <深部に潜む緊張を解消して身体の快適レベルを向上させる!!/★アンチエイジングメソッド part5>
五反田校実践Ⅰ教室をご受講いただきました皆さま、ありがとうございました。
<深部に潜む緊張を解消して身体の快適レベルを向上させる!!>
★アンチエイジングメソッド part5
・足指の屈筋を活性して足部の機能を高める
・体幹側面の固さを解消して身体機能の土台を向上させる
―――――――― <レジメ前文> ――――――――
患者さんの中には、身体の力を抜いてリラックスすることが苦手な方が数多くいらっしゃいます。この傾向は年輩に方によく見られるものですが、最近ではライフスタイルの変化などから、若い世代でも同様に力を抜いてリラックスすることが苦手な方が増えているように感じます。
「力を抜くことが苦手」な人は、自分が無意識に力を入れていることに気づいていない方がほとんどです。また、それに気づいて力を抜くように意識したとしても、いつの間にかまた身体に力が入ってしまうという方がとても多いです。人の身体は、辛い箇所や弱い箇所があると、それを守ろうとして無自覚に緊張が生じます。また、エネルギーの乱れや心因的な要素によっても身体に余分な力が入りがちになります。この不要な緊張が持続していると筋肉の使い方に悪いクセがついて、本来の運動能力を発揮することも難しくなってきます。また同様に、この状態は眠っている間も続いている方が多く、そのケースでは身体からの余分なフィードバックが続いて脳が休むことができないため、睡眠の質までも低下させてしまう要因となります。
「しっかり力が抜ける身体」は「しっかり力を入れられる身体」と、同じベクトルで繋がっています。きちんと脱力できるからこそ、しっかりと力を発揮できる。つまり、適切にリラックスできる身体であってこそ、本来の身体の能力を使えるのだといえるでしょう。
今回は、体幹の側面や下腿の深部に潜んでいる余分な緊張を解消することで、リラックスしやすく、かつ活動しやすい身体への回復を図ります。ぜひさらに快適な身体で日々を過ごしてまいりましょう。
―――――――― <レジメ前文> ――――――――
実践Ⅰコースでは、治療においてとても実用的な内容を非常に深く、それなのにとても分かりやすくレクチャーされています。
前回の「第3腓骨筋」を例として挙げれば、それがどこにどのように存在し、どのような働きを担うのかといった解剖学的な解説から入りました。そして、それに不具合が生じると腓骨と絡んで腓骨が落ちる原因になったりする。
・腓骨が落ちるとどうなるのか
・腓骨が落ちるってどういう現象なのか
・腓骨が落ちることによって関連してダメージを負うのはどこになるのか
というところまで一連の流れとして丁寧に解説されました。
そこまで繋げていくと、ただ単純にそのパーツを見ただけではなくて、そのパーツの不具合によって様々なものが関連症状として存在することまで理解できます。それによって、関連症状から逆方向に見る視点が生まれます。例えば、「お尻の痛みが再発する」などといったとき「第3腓骨筋が原因かな」というように。
このような連想ができると、様々なケースを踏まえていくうちに「結局身体って全部つながっているなぁ」という理解を深めてもらえる、というところまで狙った本部長の解説だそうです。
そもそも本部長は、人の身体を理解するには解剖学というよりも、どちらかというと運動学であると捉えているそうです。パーツ、パーツが付いていても、それをどのように機能させるかということが重要で、その機能が果たせなくなった時にどこに不具合が生じやすいのか、どこが庇うのか、などということを理解する。そうなると、いわゆる症状というものが単純なものではなくて様々なものの複合によって、庇いきれなくなったことによる結果として生じたものが非常にたくさんあるということに気づく時が多々あるそうです。
今回は、『身体の土台』を活性するアプローチと『身体機能の土台』を活性するアプローチの2つがレクチャーされました。
『身体の土台』を活性するアプローチは「足指の機能を高める」アプローチです。
ひとつの足底は体表面積のわずか1%。片足でも立ったり、ジャンプしたりできるのですから、あらためて考えれば本当に驚くべきことだと思います。それを実現しているのが足指の「踏ん張る」という機能です。また、足底には「内側縦アーチ」「外側縦アーチ」「横アーチ」という3つのアーチが存在し、土台としての『クッション』や『バネ』といった機能を担っています。このアーチを全体的に引き上げる働きをするのが、「踏ん張る」ことの役割も担っている足底に内在する短趾屈筋です。そして、その筋活動を助けるのが長趾屈筋と長母趾屈筋。これらが静止性収縮で反応します。その時に圧痛が出ているようだとサポート力が弱くなっているということなので、それを改善する必要があります。土台としての筋肉は「持続性で力が入りっ放しで平気」でなければいけません。すなわち、疲労が溜まってもしっかりと回復できて、なおかつ着実にバネ感を持ちながら、弾力性を保った筋力を発揮できる状態でなければならないということです。今回解説されたのはその状態に回復させるためのアプローチです。
その効果には驚きました。立った時に5本の足指がしっかりと開いているではないですか!!これまでも様々な足部の調整によって足裏の接地感が良くなった経験をしてきましたが、個人的には今回感覚した接地感がピカイチでした。なんとも自然なクッション性としなやかなバネ感を感じるのです!思わず走りたくなって、会場を若者のように軽快に走っていました。
『身体機能の土台』を活性するアプローチは「体幹側面の固さの解消」アプローチです。
ターゲットは腸骨稜と一番下の肋骨の間、いわゆる脇腹と呼ばれるところ。余分なお肉が付きやすいところです。そこには一番上に余分なお肉があって、その下に外腹斜筋、その下に内腹斜筋と腹直筋が並んで存在して、一番奥に腹横筋があります。
脇腹で筋肉じゃないお肉が固まることで腹部にブロックをはめているような状態になり、そこに力を掛けてしまうことでクビレがなくなって、腹部全体が一塊になってしまう。結果、一塊になった腹部全体に力を掛けてしまうようになり、脇腹を少し圧迫しただけで痛みが出るようになってしまいます。これが、結構多い機序です。脇腹が固いということはそこに力が通っているということになります。本来、体幹部の力の流れは真ん中を通ってほしいもの。身体の真ん中には力が掛かるけれども、周りは力が掛からないからプルプルしているといった状態が理想的なのです。
その状態にするためには、一塊になった部分の余分なお肉を含めた各パーツを分離して、各々の筋肉をしっかり機能させる必要があります。今回のアプローチはそれを実現するものです。関連する部位へのアプローチが段階を踏んで詳細まで分かりやすく解説されました。
その中で、私を含む全員の注目を集めたのがセミナー初登場の「下後鋸筋」へのアプローチでした。呼吸を補助する筋肉で、特に強制呼気で働きます。呼吸で働くべき筋肉が普段から働かないと結局肋骨が固まってしまうというのがひとつあって、この時にリリースしなければいけないのが下後鋸筋だそうです。下後鋸筋の機能がちゃんと働いてくれると「あっ、身体がちゃんと起きた!」となり、腹直筋が固まった円背などを改善の方向に向かわせる切っ掛けになるアプローチだということで、全員が興味津々で手技をマスターしようと一生懸命でした。
今回のアプローチで重要なのは、脇腹の各パーツを分離するにあたって、脇腹を縮める動作によってリリースするのではなく、呼吸筋としての機能させるために強制呼気に伴ってリリースしたことで、呼吸筋としての役割を果たすように身体に教育したというところです。
それによって、施術の効果は「ウエストとしてのクビレができた」「腰が楽」「腕が上げやすい」というばかりでなく、普通の呼吸が楽になります!すなわち、求めた効果のメインは『日頃の呼吸が楽になる!!』ということでした。本当に素晴らしいと思いました。
今回の効果としての良い状態をキープして生活できれば、今まで以上の健康レベルが狙えると実感しました。皆さまもぜひ体感して、アンチエイジングのために今まで以上の健康レベルを手に入れてくださいませ!!
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大井 洋