【五反田校】実践Ⅰ 第6回 <肩関節の深部を調整して老化した機能を回復させる!!/★アンチエイジングメソッド part6>

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五反田校実践Ⅰ教室をご受講いただきました皆さま、ありがとうございました。

 

<肩関節の深部を調整して老化した機能を回復させる!!>

★アンチエイジングメソッド part6

・肩関節前面の硬さを改善して肩を脱力しやすくする

・肩関節後面の硬さを改善して肩関節の自由度を向上させる

・肩甲上腕リズムを整えて肩関節の協調性を向上させる

 

―――――――― <レジメ前文> ――――――――

加齢とともに、だんだんと身体の関節に問題を抱える人が増えていきます。特に肩関節は、軽度の痛みから五十肩まで、さまざまな症状を経験することが多い部位といえるでしょう。

 

肩関節は上腕骨と肩甲骨によって構成される、人体で最も動きの自由度が高い関節です。そのため、構造的な安定性を保つのは難しいとも言えます。肩関節の安定性を保つためには、骨格だけではなく、筋肉、靱帯、関節包などの軟部組織が重要な役割を果たします。また、肩関節は、上腕骨の動きに合わせて肩甲骨も同調して動くことで、肩関節の可動域を広げる仕組みを持っています。この動きを肩甲上腕リズムと呼び、その機能を正常に保つためには、インナーマッスルとアウターマッスルのバランスが重要です。

 

肩関節のインナーマッスルは、上腕骨と肩甲骨を繋ぐ4つの筋肉(棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋)で構成され、回旋腱板とも呼ばれます。これらの筋肉は、肩関節の安定性を高め、腕の動きを制御する役割を果たします。回旋腱板の機能が弱まると、肩関節の不安定性や可動域制限が現れます。また、加齢に伴う損傷が生じやすく、50歳では13%、80歳では実に50%の人が腱板を断裂していると言われています。

 

一方、アウターマッスルは、肩関節の外側にある大きな筋肉(三角筋、大胸筋、広背筋など)で、腕の力強い動きを支える役割を果たしています。日常生活でアウターマッスルの筋力に頼った動きが多いと、慢性的なコリや痛みが生じやすくなります。また、その負荷により、靱帯や腱などの軟部組織、そして回旋腱板を痛めやすくなるため、インナーマッスルとの適切な筋力バランスを保つことが大切です。

 

今回は、肩関節の深部やインナーマッスルの機能を高めるアプローチを学ぶことで、より実践的な肩関節へのアンチエイジングアプローチを習得してまいります。

―――――――― <レジメ前文> ――――――――

 

今回のターゲットは「肩関節」だけ。ひとつの部位に特化してレクチャーされるのは、「気の教室」では初めての試みです。私がリクエストして、それに本部長が応えてくださり実現しました。

 

膝にトラブルを抱えたことがないという人はいますが、ほとんどの方が肩にトラブルを抱えた経験があると思います。年齢に関係なく、若い人でも同様です。

肩関節は身体の中で一番可動域が大きい関節です。これを手に入れたことによって、人間は色々なことができるようになりました。

人間は二足歩行に進化することによって、身体中の関節で唯一荷重がかからない肩関節を手に入れました。肩関節に繋がる腕は身体の中で唯一ぶら下がっているパーツです。すなわち、肩には5キロぐらいある腕が常にぶら下がっている状態で、関節が抜ける方向に荷重がかかっています。それなのに、肩関節は構造的にボールジョイントではまり込んでいるわけではありません。肩甲骨にある非常に小さな受け皿部分が接点となっている関節です。その小さなひとつの接点で、5キロぐらいある腕を大きな可動域をもって自在に動かせるというのは非常に凄い構造だと思います。

肩関節を動かす三大筋肉は三角筋、大胸筋、広背筋ですが、これだけで動かそうとしたら肩関節は外れてしまいます。そして、微細なコントロールができません。関節の骨同士をしっかりと引き付け、微細なコントロールを可能にする役割を担っているのが「インナーマッスル」である棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋の4つです。それらを合わせて回旋腱板またはローテーターカフと呼びます。肩甲骨から起こる回旋腱板が上腕骨頭を抱え込んで肩関節を安定させているのです。

それ以外にも関節包や関節唇、靱帯が作用して肩関節が外れない仕組みになっていて、それらが全部組み合わさってバランスしています。そのバランスが崩れると、痛みが生じたり、可動域に制限がかかったり、力が出づらくなったり、といった不具合が生じると理解すべきだというです。したがって、「これはここが悪い」といった原因が一個だけのケースは逆に少ないと捉えておくとよいとのことです。

 

それを踏まえた今回は、肩関節の深部にアプローチする3つの手法がレクチャーされました。うち2つは、第204回の研究実践コースで発表されたもので、そこに新たな凄技が一手加わった内容です。

肩関節深部のターゲットは関節包と回旋腱板、烏口腕筋。先に記したような「そもそも肩とは」といった内容から始まり、関節の構造や仕組み、それぞれの働きなどが詳しく丁寧に、そして分かりやすく解説されました。それをベースに進められたアプローチの解説は、「なぜこのような方法を取るのか」「どのような意識でどのようにアプローチすると良いのか」などといったことを非常に深く理解できるものでした。

 

一手一手による効果はまさに感動ものです!それは、デモンストレーションでモデルになった受講生の長年解消しきれなかった可動域制限が、一手だけで解消されてしまうほどです。これには受講生全員がビックリでした。

効果によって感じる感覚はアウターマッスルが回復した時とは全く別物。肩に感じる安定感や、そこから得られる安心感、動きの滑らかさやしなやかさは、まさに新感覚です!!

 

今回もっとも大切なことは、「肩関節の深部にアプローチしたという経験」だそうです。それによってこの先で肩関節症状に対応する場合、これまではアウターマッスルばかりに意識がいっていたものが、「この奥にも悪いところがあるはず」といった意識が持てるようになります。これまでは自分の治療の対象でなかった場所が、治療の対象になるのです。知らなかったら探しません。今回解説された理屈を覚えていなくても、「中を治す意識」で探れば中に届くとのことです。

 

おかげさまで、私は肩関節症状に対する見方が全く変わりました。当然、できることの幅が大きく広がり、患者さんの笑顔もさらに増えています。本部長、素晴らしい宝物をありがとうございました!!

 

 

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大井 洋

 

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