第197回 10月度研究実践コース  コロナ禍の今の身体に必要な技と効果! <新脳コリ&腸活サポート> ◎脳と身体のストレス反応解消メソッド

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第197回気導術研究実践コースをご受講いただきました皆さま、誠にありがとうございました。

 

不自由な生活が長引くにつれ、身体ではなく脳の疲労による中枢性疲労に陥っている方が増えています。この脳の疲労は、痛みなどの症状ばかりでなく、ストレス耐性の低下、食欲や胃腸の不振、意欲や楽しさを感じる心の減退、回復力や免疫力の低下などを引き起こします。また、単なる休息だけでは回復しづらい性質もあり、その慢性化は体調不良や心身の老化が促進される大きな原因です。

 

人は様々なストレスを感じたとしても、心身になるべく悪影響を及ぼさないよう自分なりに対処しながら生活しています。しかし、ストレスだと感じることに対して過剰に反応したり、ストレスに気付かず心身が変調するまで対処できなかったりなど、ストレス反応が乱れている方が患者さんの中には多く見受けられます。そして、そのような方は総じて疲れを感じやすかったり、身体中に痛みを抱えていたりするケースがほとんどです。また、同時にお腹が弱いと自覚されている方も、とても多くいらっしゃいます。日本人は胃腸を含む消化管の治療を受けている方が約1000万人いるといわれていますが、 その予備軍に数えられる人を含めれば胃腸に不調を感じている人は相当な割合に及ぶことと思います。 この多くの方が患っている胃腸の不調にも、やはり心身のストレス反応の乱れや脳の疲労が原因のひとつとして大きく関わっているといえるでしょう。

 

今回は、新たな脳コリ解消アプローチにて「脳の疲労」を解消して心身の健全化を図ると共に、身体に生じているストレス反応を改善しながら胃腸の調子を整えるアプローチを身に付けていただきました。

 

今回もどのアプローも効果抜群で、受講生の方々も各実習が終わるたび身体がどんどん楽になっているのを実感されたことと思います。それと同時に、ご自身の脳や身体は実はこんなにもこっていたんだと驚かれた方も多いのではないでしょうか。本部長の講義にもあったように“疲労”には種類があります。様々な“疲労”に対して施すことができる今回のアプローチは実際の施術でも大活躍です。

 

性格的にもストレスをため込んでしまうAさんは、無意識のうちに身体に力が入ってしまい首・肩・上肢の痛みが主な症状で来院されています。ちょうど寒くなってきたこともあってかその日のAさんはいつも以上に身体が強ばっていました。施術前の身体検査では腰部後屈時の腰の痛さや頸部後屈・側屈時の頸・肩の痛み、手首の痛みを訴えていました。全身にインプットを入れてから脳コリを施すこともあるのですが、今回は初手から脳コリ(新アプローチ)を施しました。手順を踏んでいくうちに手首の痛みが楽になり、ベッドから浮いていた腰がベッドにつき「すごい力抜けた感じがします!!」と驚いていました。立ち上がり、身体を動かしてもらうと後屈時の腰の痛みがなくなっていることを「え、ほんとに痛くない!」と何度も確認しながら嬉しそうに大笑い。続けて「首から上もスッキリした感じがあります!」と目をキラキラさせていました。その後、身体が強ばった状態では深いところまでインプットしきれなかったと思われるところの痛みを取ることができ、「とても楽になった」ととびきりの笑顔を見ることができました。

 

今回は脳コリの症例を紹介させていただきましたが、「星状神経節を調整して自律神経を整える」アプローチは首・肩コリの患者さんによく使いますし、「スネの緊張を緩めて胃腸のバランスを整える」、「腹部の反応点を調整して胃腸の働きを整える」、「胃腸のストレス反応を解消する」の腸活シリーズはおなかの張りが手ごわい方にお勧めです。どのアプローチも施術時間に合わせて組み合わせることで今まで以上に患者さんから喜びの声をいただいています。

 

すぐに使える様々な即効アプローチが次々と発表され、楽しさ、驚き、感動が何倍にもなり、気導術はいま最高に面白いです!!
今回の内容は、心も身体もまだまだ気が抜けない今だからこそひとりでも多くの方に身に着けていただき、たくさんの方と喜び、感動、そして笑顔を共有してほしいと強く思います。

 

来月の研究実践コースではどんな技が発表されるのでしょうか。
皆さま、ぜひご期待ください!

 

三枝 幸祈

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