気導術研究実践コースDVDのご紹介 【No.195~No.204】

 

 

<第204回 気導術研究実践コース> 2022年6月開催 

 

アンチエイジングを実効する!

 

◎老化対策特効ポイント&アプローチ

 

 

30年前の70歳より、今の70歳の方が若々しいと感じる感じる方は多いでしょう。これには、医療や食生活が変化した影響も多分にありますが、何よりも若々しくありたいという意識を持つ人が増えたことが最も大きな要因ではないかと思います。先月も述べたように、このコロナ禍によって人々の健康に対する意識がより高まっていることはデータに裏付けられた事実です。その意識も相まって、健康であることはもとより、できる限り若々しくありたいという人々の思いは今後ますます大きくなってくることでしょう。このアンチエイジングの領域に対しても、やはり気の力は大きな役割を担っています。私たちが恩恵を受けているのは無限の可能性を秘めた気導力です。その力をさらに引き出すことで、気導術に携わる皆さまをもっともっと若々しくしていきたいと思っています。
今回は、老いを感じやすい肩や脚、そして股関節や喉などに潜む「老化の種」を解消する数々の特効ポイントを発表いたしました。老化対策には、老化に気付き、かつそれを解消できる方法を実践していくことが大切です。それを踏まえて、気導術ならではの効果的なアプローチを活用して、さらなる若さと快適な身体の獲得を目指していただきました。

 

 

・舌のコリを解消して喉の機能を回復させる
・肩関節前面の硬さを改善して肩を脱力しやすくする
・肩関節後面の硬さを改善して肩関節の自由度を向上させる
・股関節の筋バランスを整えて機能を回復させる
・下腿の関所を解放して機能を回復させる

 

 

アンチエイジングとは、『加齢=老化』に抗うことだと言えるでしょう。身体能力のピークを目指すのではなく、「動きづらいから、痛いからやらなくなった」を防ぎたいのです。
老化には自覚するものと、自覚しづらい、自覚できないものがあります。その自覚しづらい、自覚できないものが「老化の種」です。アンチエイジングにおいては、この「老化の種」を見つけて、発芽して育ち始める前に取り除くことが重要なポイントになります。それによってアンチエイジングを実効し、日常生活の延長上にあることぐらいはちょっと無理すればできるような状態を継続させることが狙いです。

 

今回もまたまた、驚きのアプローチばかりでしたね!!
特に東京会場での3日間では、「股関節の筋バランスを整えて機能を回復させる」アプローチは圧巻のデモンストレーションでしたね!その効果には、会場のあちこちから思わず「おースゲー(凄い)!!」という歓声が上がっていました。なにしろ、最初は大転子の辺りを手の4本指で横に軽く押しただけで吹っ飛ぶようによろけていたモデルの人が、施術後には全くぐらつかなくなったのですから!!
最大可動域を有し、下肢を動かす起点となる股関節が外乱応答性の機能を失っていることに気付いていない。これはまさに「老化の種」です。ちょっとした横からの力が加わっただけで転倒してしまう危険がありますよね。「転んで欲しくない」と常々思っているお年を召した患者さんや変形性膝関節症などを患っている患者さんには、このアプローチは「必須の一手」だと強く思いました。

 

「舌のコリを解消する」アプローチや「肩関節の硬さを改善する」アプローチの解説を聞いた瞬間に、「あー、あの人に絶対にやってあげなきゃ!」と担当している患者さんの顔が次々に脳裏に浮かんできました。これまで確実に抜けていたアプローチなので、その方たちの症状をさらに改善させることができると確信したからです。

 

後日、実際に各々の患者さんの施術に活用しました。
「舌のコリを解消する」は、首下がりで首や肩に痛みがあって、さらに姿勢が悪いことを気にしている70代の女性に活用。これまでは首や肩、背中やお腹などにアプローチすることで痛みは解消して姿勢も良くなるのですが、次の来院時にはぶり返していました。それでも初期の頃に比べれば姿勢はどんどん良くなってきているのです。でも飛躍的な改善が図れませんでした。
今回、施術の初手でこの一手を活用。続けて、座位で舌骨の位置を調整しました。するとそれだけで、「楽になりました!」の言葉が彼女の口から自然に出たのです。首や肩の痛みが消えて、頭位も今までで一番良い位置になりました!その後の経過を聞くのが待ち遠しいです。

 

「肩関節の硬さを改善する」2手は、脳梗塞で左半身麻痺になった60代の男性に活用。これまでの施術で麻痺の強張りはかなり改善していますが、最近は左胸や肩、そして上腕の強張りを申告されていました。施術によって毎回楽になっていただけるのですが、今ひとつ脱しきれないと言った感じです。
今回の施術では、初手で肩関節前面の硬さを、続けて後面の硬さの解消を図りました。するとこの男性もそれだけで「いいねぇー!」と仰いました。一連の施術を終えた時には、「あー、良かったー!上腕の芯の部分にあった違和感が取れた!!」と満面の笑顔です。この方のその後の経過も非常に楽しみです。

 

施術を終えてから、その後の経過を楽しみにできるって凄いですよね!今回のアプローチすべてが、それだけ高い効果を発揮するという確信が持てるものばかりだからです!!
皆さま、しっかり活用して、ご自身と共に大切な方々のアンチエイジングを実効してまいりましょう!!

 

 

 

 

 

<第203回 気導術研究実践コース> 2022年5月開催 

 

これからの時代に適応できる自然治癒力を活性する!

 

◎アンチエイジング呼吸法&アンチエイジングポイント

 

 

特別な時代と健康観
世界をパンデミックが襲った時代。ペスト然り、スペイン風邪然り、世界は深刻な疫病との戦いを繰り返しながら歴史を紡いできた。コロナ禍と呼ばれる今の時代も、後年に語られるような特別な時代になるだろう。スペイン風邪が流行した約100年前の平均寿命は、およそ50歳である。当時の人々にとっての老化や老後、そして健康に対する意識や捉え方などは、30年以上平均寿命が延びた現代とは異なる価値観であっただろうと思われる

 

特別な時代を経験した人々の意識変化
ある意味、楽観的であった人々の健康に対する意識は、コロナ禍という特別な経験により格段に高まったといえるだろう。未知なる病への対応を迫られた生活を送るにつれ、心身を健康に保つことの難しさと大切さを、多くの人が改めて実感したはずである。この困難への対応も含めて、天寿を全うしたいと願う人々の中で大きな安心感を与えているのが現代の医療システムであり、それもまた人類30万年の叡智である。しかしながら、老化や老後というキーワードがリアルになった現代において、本来的な意味で心身を健康に保つためには医療システムだけでは対応できない大きな課題があるといえよう。

 

自然治癒力が担う役割
自然治癒力とは、生き物が本来的に持っている生命を維持するための力である。大別して「守る」「治す」「保つ」の三要素から成り立っており、どの機能も生命を繋ぐことにおいてかかすことはできない。
「守る」は、病原菌や異物などを退治する力であり自己免疫力を担う
「治す」は、修復や再生する力であり自己再生力を担う
「保つ」は、代謝や機能のバランスなどを正常に保つ力であり身体恒常性を担う

 

身体の恒常性維持能力と健康
シンプルに表現すれば、体内の「保つ」反応が順調におこなわれていれば健康である。それが、何らかの理由で「守る」や「保つ」反応が不調になると病気と呼ばれる状態に陥る。その際、自然治癒力である「治す」と「守る」と「保つ」の三要素が協力して健康な状態に戻ろうとする。この反応が恒常性の維持でありホメオスタシスと呼ばれている。いわゆる「薬」は、この恒常性の維持能力では足りない部分を補う役割を担うことを目指すものであり、「施術」においても効果として目指す領域のひとつである。

 

自力で用意できる体内の薬であるホルモン
ホルモンは、臓器や器官、細胞などに働きかけて、様々な作用をもたらす物質のひとつである。この体内で分泌される様々なホルモンの働きもまた、身体の状態を適切に保つために重要な役割を担っている。いわば身体の恒常性を維持するために欠かせない、自力で用意できる「体内の薬」であるといえよう。

意識とエネルギーが担う自然治癒力への効力
施術は、人の心身を健康に導き保つために施すものである。この目標をより高次元で達成するためには、相手の不足している自然治癒力の働きを活性できる力が必須である。古今東西、施術には数々の種類が挙げられるが、その効力は玉石混淆であるといえよう。しかし、気導術においては善なるプラスのエネルギーである「気導力」の効力によって、相手の自然治癒力の働きは必ず活性の方向に向かう。この事実を踏まえて、心技心の心得を備えた術者の「意識」の力、そして治りたいと願う患者の「意識」の力を併せることができれば、自然治癒力のさらなる活性が期待できる。

 

現代に暮らす人々が抱える疲労
労働の種類や環境要因など、それぞれの時代背景によって疲労を生じさせる原因は変遷している。それぞれ、いつの時代でも人々は日常生活の中で疲労を抱えることはあっただろう。しかしながら、現代の方が不調として疲労を感じている人が多いのではないだろうか。時代の進化による恩恵を受けていることは間違いない。反面、時代の変化によって以前では考えられなかった様々な要因が人々の健康を脅かす時代になってくるだろうと懸念している。

 

アンチエイジングの時代への変化
コロナ禍で格段に高まった健康に対する意識。そして、老化や老後というキーワードの現実感が増したことによって、これから人々には、できる限り健康で、そしてできる限り若々しくありたいという思いがさらに大きくなってくることだろう。悪くなったら治すという意識から未病を防ぐという意識への変化。これは「治療」から「アンチエイジング」の時代への変化を示唆している。

 

これからの時代に適応できる力を手に入れる
心身のアンチエイジングを求める際に、最も重要といえるのが自身に備わる自然治癒力の働きである。この働きを、これから人々の健康を脅かすだろう様々な要因にまで対応できる状態に導くことが、施術の効果として求められる。そして、その領域の答えも30万年の叡智には備わっている。

 

今回は、設定伝授を交えながら、これからのアンチエイジングに対応する呼吸法とポイント、そしてその活用法を習得していただきました。

 

 

・アンチエイジング呼吸法をマスターする
・アンチエイジングポイントと効力
・アンチエイジング施術の基本手順

 

 

いやしかし、『アンチエイジング呼吸法&アンチエイジングポイント』実に凄かった!!
会長が遠隔で行ったデモは「えっ!?なんでこんな短時間でそこまで治っちゃうの???」というような現象が次々に起きて、本当に驚きの連発でしたね。なにしろ、痛みがあるようなハッキリとした症状ばかりでなく、通常では本人が自覚していないような軽いコリや張り、加えて疲労感まで解消できてしまうのです。すなわち、まだ症状や病気に至っていないような「未病」の段階で治せてしまう。これがまさに「アンチエイジングの力」!!実に驚愕ものです!
そこから始まってどの日も一気に盛り上がったセミナーで、ご参加いただいた皆さまは会長の設定伝授により「これからの時代に適応できる力」を手に入れられました。老化や老後というキーワードがリアルになった現代の治療には、悪くなったものを治すばかりでなく、本来的な意味で心身を健康に保つための「アンチエイジング」が求められています。それに応えられる力を皆さまは手に入れられたのです!!

 

私は現在、臨床の場で使いまくっています。うつ伏せで触診をして相手の身体の状態を確認してから、初手で背面のポイントにアンチエイジング呼吸法で全身活性。すると、どんなにガチガチに固まった身体も一気に緩みます。そこから余裕を持って必要箇所を改善していきます。今まで以上により高いレベルまで。そしてあお向けになってもらって、触診後に初手でアンチエイジングポイントによって自然治癒力を活性します。するとまあ患者さんの身体のなんと治りやすいことか!!起き上がった患者さんは皆共通して、「あー気持ちよかったー!あー楽―!!」と仰います。現場で実際に活用してみると、さらにその効力に驚愕しますよ!ぜひ皆さまも、ご活用くださいませ!!

そして、ご都合が合わずにご出席いただけなかった皆さま、ぜひぜひDVDをご購入になって会長の設定伝授を受けて、超絶に凄いこの力をあなたも手に入れてくださいませ!私は、これからの時代に必ず必要になる力と確信しておりますのおで、強―く強―くお勧めいたします!!

 

 

 

 

 

<第202回 気導術研究実践コース> 2022年4月開催 

 

驚きの施術効果で心身を笑顔に導く!

 

◎全身活性アプローチ&超実践的即効ポイント

 

 

季節は巡り、いよいよ春本番。新年度は笑顔の多い良い年にしたいですね。さて、そんな春を心地よく過ごすためには冬仕様になっている身体を春仕様に変化させることが肝要です。季節の変わり目に体調を崩しがちの方は、この変化を苦手としている方が多いといえるでしょう。特に冬から春にかけて、そういった患者さんが増える傾向にあります。この季節に生じる、全身がだるい、いまひとつ元気が出ない、肩が重い、足が重い、息苦しさを感じる…などの症状は、心身が静から動へとうまく切り替わっていけずにいることが大きな原因にあげられます。今回は、そんな心身に溜まった冬の緊張を水が温んでいくように解き放ち、春仕様へと全身を活性させるアプローチを習得していただきました。加えて、肩や腰などの動きに連動する筋肉群を調整することで、さらに軽く伸びやかな春を楽しめる身体の獲得を目指していただきました。

 

 

・一打に心をこめて全身を活性する
・胸部の過緊張を緩めて呼吸を伸びやかにする
・足部と腸腰筋の力の流れを調整して脚を軽やかにする

 

 

今回は「会長復活スペシャル」となりました。しばらくお休みをいただいていた会長が研究実践コースのセンターに立ったのです。令和2年2月に開催した第184回以来ですから、なんと2年3ヶ月ぶりの登場となりました。「待っていましたよ」「お元気そうで嬉しいです」などの皆さまからの温かいお言葉を頂戴して、会長はすごく嬉しかったことでしょう。

 

この回も『全身活性アプローチ』と『超実践的即効ポイント』という2大テーマでお届けいたしました。
『全身活性アプローチ』は会長による新テクニックです!
「人の身体には特に気が入りやすいポイントがある」ということで、会長が発見した人の身体を一瞬で活性化させるポイントとそこに対するアプローチ法が、午前中を通してレクチャーされました。全ポイントを数回に分けてその効果を実感。
複数箇所のポイントに「心を込めて」AA式インプット法の要領で強めの一打を入れていく。起きてみて身体を動かすと、事前に感じていた症状が大きく改善されたことを全員が実感。「たったこれだけで!?」という誰でもできるとてもシンプルなアプローチなのに、瞬間的に身体が活性されているのです。さらに受けた後もしばらく身体が温かい!そして時間の経過と共に身体はもっと楽になっていくのです。その効果に皆さん驚愕していらっしゃいました。会長らしいマジカルなテクニックです。
◎この内容はなんと、会員限定動画に『フルバージョン』でアップされていますのでぜひご覧になって、参加されてない方もしっかり身に付けてくださいませ。

 

午後に入って本部長による『超実践的即効ポイント』として、「胸部の過緊張を緩めて呼吸を伸びやかにする」「足部と腸腰筋の力の流れを調整して脚を軽やかにする」がレクチャーされました。
「胸部の過緊張を緩めて呼吸を伸びやかにする」では胸部の筋肉に対して「そんなことできるんだ!?」というような驚きの方法でアプローチしました。そして、それと非常に関連深い頚部の筋肉とで同時に症状解消を図ります。すると、両方が驚くほど緩むのです。
頚部のその筋肉は弛緩させるのが難しい筋肉です。私自身これまで、このアプローチによって得られる効果ほどその筋肉を緩められたことがありませんでした。大感激です!!参加された方の中にも、「こんなに首が楽になったのは初めてだ!」と実感された方がたくさんいらっしゃったと存じます。
今、総本部の治療院では私を含めたスタッフ全員が、毎日使いまくっています。特に、このアプローチは胸郭出口症候群の症状には必須、かつ自信を持って施せる一手です。

 

「足部と腸腰筋の力の流れを調整して脚を軽やかにする」では、私自身がこの2か所の関係性と力の流れというものの認識を深めた次第です。腸腰筋に対して足部が関連ポイントのひとつであることは知っていましたが、このアプローチにおける患者さんも納得する検査法によって理解がとても深まりました。そして、端と端で力の流れを整えると下肢全体がこれ程緩むのかと感動でした。このおかげで、日々の治療における腸腰筋へのアプローチの幅が大きく広がりました!!

 

この2つのアプローチは、参加できなかった皆さまもDVDをご覧になって、ぜひ習得されることを強くお勧めいたします。

 

 

 

 

<第201回 気導術研究実践コース> 2022年3月開催 

 

気血の滞りを解消して治りやすい身体に導く!

 

◎気導力の実効性向上と超実践的即効ポイント

 

 

気導力を注入すると「痛みが取れる」「コリが緩む」「ストレスが抜ける」「身体を動かしやすくなる」「元気になる」など、そのどれもが実際に心身に生じる現象であることを私たちは知っています。これはETであっても手掌からであっても同様ですが、そもそも手指から気が放出されるという概念は一般的には常識の外にあるものだといえるでしょう。ましてや、その放出した気が心身を良い状態に導くなどということはコミックの中だけの出来事のように思うかもしれません。しかしながら、自身の手指から気導力を放出できることも、その放出した気の力は心身を良い状態に導く力であるということも、私たちには自身の経験を根拠として常識の中に備わっています。
例えば、水を飲めば乾きが癒されるように、食事をとれば腹が満たされるように、気を注入すれば心身に良い影響を与える。これは、善なるプラスのエネルギーである気導力だからこそ成り立つ論法かもしれません。しかし、このシンプルな事実を自身の中の常識に確信として備えることができれば、その先の可能性を想像することも、そしてそれを自身が発揮できる実力として身に付けることも、確実に訪れる近未来の事実となるように思います。
今回は、自身の手指から気導力が放出される感覚を意識的に高めることで、気導力のさらなる実効性の向上を目指します。加えて、身体の中で気血の滞りが生じやすいポイントを中心にそれらの解消を図ることで、身体症状の改善はもとより、気血の流れが整った治りやすい身体の獲得を目指していただきました。

 

 

・手指への価値観を高めながら手指の呼吸の感覚を養う
・手首と足首を締めて気血の流れを感覚しやすくする
・側頭筋を活性して顔の筋肉を動かしやすくする(自己・他者)
・前鋸筋を緩めて肩甲骨の融通性を高める(自己)
・肩関節の固さを緩めて肩を軽やかにする(他者)
・肘のロックを外して腕を軽やかにする(自己・他者)
・腹圧を安定させて腰の働きを高める(他者・自己)
・膝の内側の圧痛を解消して下肢を軽やかにする(自己・他者)

 

 

今回もテーマとして『気導力の実効性向上』と『超実践的即効ポイント』という2項目が挙げられています。この2つは一見相互に関係は無いように捉えられますが、そうではありませんでした。

 

『気導力の実効性向上』では、気導力を注入するときに自身の手指から気導力が放出される感覚を意識的に高めるために、手指の呼吸の感覚を養い、気が漏れるのを防ぐために手首と足首を締めました。「手指の呼吸の感覚を養う」ことで身体の末端まで意識がきちんと届くようになり、手指を気が流れる感覚が明確化。ここでは、レジメにはない「第三の眼の呼吸」を活用した気導力の注入法までレクチャーされました。第三の眼の呼吸によって気導力は顕在意識によって術者の潜在意識を通ることになり、自身が導いた気導力に「私を通す意味」が加わります。この段階で手指を気が通る感覚が一段高まりました。さらに「手首と足首を締める」ことによって気の漏れが止められ、手指を気が通る感覚がさらに向上しました。
この2つのアプローチで手指を気が通る感覚の向上と共に、手足が楽になったり、呼吸がしやすくなったことをご実感いただきました。ということは、施術のアプローチとして使える『超実践的即効ポイント』でもあるのです。
その他の『超実践的即効ポイント』としては、主に普段ではストレッチがかからない箇所や複数の筋肉が付着している箇所など、力の流れや血液の流れが滞りやすいポイントに対するアプローチがレクチャーされました。いわゆる関所となるポイントを解放するアプローチです。これまでもそうでしたが、その一手一手が発揮する効果は驚愕ものでしたね!

 

そしてすごいのは、一手ごとに手指を気が通る感覚が高まっていったことです。すべてのアプローチが身体を楽にするだけではなく、気の流れを良好にするアプローチでもありました。ですから、「気血の流れが整った治りやすい身体」が獲得できたのです。

患者さんの症状を解消するばかりでなく、患者さんの健康レベルを向上させることを考えた、愛情深い気導術ならではの内容だったと思います。

本部では私はもとより、スタッフ全員がたくさんの患者さんに使いまくっています。患者さんを思いやる愛情たっぷりで。

 

 

 

 

 

<第200回 気導術研究実践コース> 2022年2月開催 

 

指先から溢れる気導力で骨の髄まで楽にする!

 

◎ET超強化&骨インプット法

 

 

ETテクニックは、日々の施術で頻繁に用いる気導術の基本テクニックです。この指先から放出した気で症状を解消できるという事実は、一般的には常識の外にあるものと云えるでしょう。しかし、気導術では気導力とのラポールを構築した上で「設定」を自身に加えることによって、初心者の段階からそれを可能にしてきました。そこから気導術の習熟が進み、気導力への信頼がさらに高まるにつれて、自身が用いるETの効果も向上している実感をお持ちの方が多いと思います。これは経験や実績を重ねたことによって、術者にとって常識と感じる領域が広がったことが大いに関係しています。

 

骨、筋肉、気、神経、心…など、不調の原因となる問題は多種多様です。なかでも関節の変形や骨粗鬆症の診断など、各種の検査で骨の問題を指摘される方は加齢に伴って多くなっていきます。骨は全身を繋ぐことで骨格として運動や姿勢維持の役割を担っていますが、血液を産生したり、カルシウムやナトリウムなどの電解質を貯蔵したりする作用もまた骨の役割です。よって、もし骨がその役割を果たせなくなると生命活動の根幹に関わってくる事態となります。整体の領域でも骨を基準にして施術を組み立てるアプローチがありますが、歪みやズレなどを解消するばかりではなく、骨の健康レベルそのものを高める手法が本質的な健康回復を望む際に求められます。

 

今回は、この積み上げた事実や実感を基にした根拠と右回転のエネルギーの意識などを融合して、常識の領域をさらに高めることでETが発揮する効果のさらなる向上を図ります。そのETに加えて意識とイメージの領域を活用することで、ダイレクトに骨のトラブルを解消して活性できるインプット法の習得を目指していただきました。

 

 

・指の呼吸の意識を高めながら自身の指への価値観と感謝の心を再構築する
・右回りのエネルギーを顕在意識と潜在意識に落とし込む
・ETの指先から気導力を注入する
・骨の生理学的な役割
・第三の眼の意識を高めて身体の骨をイメージしやすくする
・骨への価値観と感謝の心を再構築する
・骨の為の気導力を用意する
・意識を1秒先行させて骨に届く触れ方をマスターする
・骨の為の気導力を活用して骨にインプットする

 

 

今回の2大テーマである『ET超強化』は「気の教室」マスターⅣの第7回で、『骨インプット法』は同第7回で先んじて公開されたものがベースとなっています。偶然にも、この2回は私のなかで特に印象深く記憶されている回なのです。
『ET超強化』の回では、13年目というキャリアを持つプロの受講生の方々が「これで取れない訳ないじゃん!」「なんでも治せそう!」という感想を、思わず言葉にされていたことがすごく印象深く記憶に残っています。
『骨インプット』の回はさらに印象深いものです。というのは、その日の朝、私は東京に向けて重い荷物を持って雨のなかマンションの階段を下りていた時に、残り4段目に下した足が溜まっていた雨水のためにスリップ!そのまま身体が宙に浮いたような状態になったのか次の瞬間、背骨と左肘を階段の角に強打。一瞬時間が止まりました。幸いにも身体は動いたのでそのまま東京本部へ。一コマ目のセミナー中、背骨の痛みで身体が強張ってきて呼吸もしづらくなっていきます。おじぎをするのも苦しい状態になっていました。
しかし二コマ目がこの教室。まさに私のためのテーマです。幸いにも受講者が奇数だったので、顔なじみのS田さんと組んで実習に参加させていただきました。実習が進むと、会場内には驚愕と感動の声が飛び交います!新たなアプローチの概念に全員が「目から鱗」です!!
そして、実習の最後は背骨がターゲット。「キター!!」という私の心の叫び。ペアを組んでくださったS田さんは丁寧にじっくりと打撲した椎骨を元気にする気導力さんを注入してくださいました。するとどうでしょう。あれだけ痛かった背骨の痛みが完全になくなっているではないですか!!大きく動いても全く痛くありません!!その効力に大感動でした。
でもこれまでの経験から「2日目が一番痛くなるよな…明日大丈夫かな…」という考えが頭に浮かんでいました。ところが翌朝起きると、背骨の痛みは全くありません!骨を元気にする気導力さんのパワーに再び感動すると共に、一般常識の範疇で気導力さんの無限の力を少しでも疑ってしまったことに大反省いたしました。

 

そんな絶大な効果を発揮する2つのビッグテーマが相並び、融合することで相乗効果を発揮する形となって展開された今回の内容は、第200回というアニバーサリーを飾るにふさわしい内容だと強く感じました。
骨への価値観と骨への礼儀としての「骨に触れる触り方」ができる技量を備えることによって、自己防衛本能の強い骨も自分の理解者だとして受け入れてくれます。そこに超強化されたETで存分に気導力を注入すると驚くほど骨が元気に!!その効果は身体の深部からその周りにあっという間に波及し、その変化はまさに驚愕ものです!!事実、受講された皆さまは驚きと感動に大興奮でした!!
私は最近、自分の患者さんを中から治して差し上げています。骨にパワーが宿っていく時間は相手にとって極楽の様子です!!

 

 

 

 

 

<第199回 気導術研究実践コース> 2021年12月開催 

 

心と身体の大掃除!今年の疲れを徹底解消

 

◎新脳コリpart3&心身疲労解消メソッド

 

 

2021年もいよいよ大詰め、振り返れば今年も色々と大変な年だったと感じている人は多いと思います。患者さんを施術していて特に感じるのは、やはりこの情勢を反映してか脳が疲弊してしまっている方がとても多いこと。症状として疲労感を感じている方はもちろんですが、各所の痛みや自律神経由来の症状などで来院された方でも、まず脳コリ解消で一気に身体が楽になることに皆さんビックリされます。これは、精神や神経が疲労することにより回復力が低下してしまっている中枢性疲労と呼ばれる状態ですが、それだけ原因としての脳の過緊張やストレス感が続いたままの生活を送っている方が多いということでしょう。加えて、自覚されている方の多い症状である眼精疲労も中枢性疲労に区分されます。休息や睡眠だけでは十分な回復が得られないという人が増えていますが、その原因である脳の疲労を積極的に解消できるようにすることが、現代を生きる人たちに広く求められます。

 

また、回復力を日頃から発揮させて健康レベルを維持していくためには、身体の状態をしっかりと自覚することが重要です。気導術で用いるインプット法は、この観点から見ても特に理に適ったアプローチ法だといえるでしょう。気導術では自己治療の効果を高めていくことにも力を注いでいますが、手の届きづらい部位に対して自覚を促す方法にまだ課題が残ります。今回は、そういった自身ではケアしづらい部位を中心にインプット法も活用しながら心身の疲労解消と、回復力の向上を図っていただきました。自身が実感した効果は、どなたに施したとしても喜ばれるものです。ぜひ大切な人たちを笑顔に導いて明るい新年を迎えましょう。

 

 

・脳に溜まった疲労を解消して心身の回復力を向上させる  <新脳コリ解消 part3>ⒶⒷⒸ
・背部の筋肉を活性して流れの良い背中を手に入れる
・肘関節の錆びを解消して柔軟性を向上させる
・膝関節の錆びを解消して柔軟性を向上させる
・脛腓関節を締めて全身性能を向上させる
・中心軸で結合している関節の連動を整える

 

 

この回でも新たな「新脳コリ」が発表されました。新たなものが発表されるたびにその効果に驚嘆しますが、アプローチの形が変わることで毎回頭のスッキリ感は異なります。私の感想を言わせていただくと、今回のpart3にスッキリ感は「ほっこり」でした。いま日々の施術でほとんどの患者さんに初手で施しておりますが、どんな症状の患者さんであれ、皆さんその効果を実感して驚かれます。中枢性疲労が解消されることにより身体の末端までの制御が行き届く様になり、身体の状態を改めて正確に自覚できるようになるのです。これによって確実に回復力が上がり、患者さんはとても治りやすい状態になっています。
脳コリは、初期のものから現在の新タイプまで、数多くのバリエーションがラインナップされています。「いま目の前にいる患者さんには、どのアプローチがより高い効果が期待できるかを考えて、最適と思えるアプローチを選択する」これも治療家としての醍醐味だと思います。楽しんでお使いください!!
そして「心身疲労解消メソッド」では、とても斬新なアプローチが展開されました。そのアプローチの形態は「揺する」です。肘を、膝を、そして体幹を揺すります。その効果には驚きました。術者の労力に対して、得られる効果が非常に大きいのです!!目から鱗で、驚嘆いたしました。このアプローチもいまほとんどの患者さまに施しておりますが、すべての方がご自身の身体の変化に驚かれます。皆さん「軽―い!!」と大喜びされます。
プロの方はもちろんのこと、大切な方の元気を守りたい方は、ぜひ身に付けてくださいませ!!

 

 

 

 

 

<第198回 気導術研究実践コース> 2021年11月開催 

 

心身一新! 脳と身体の疲労を芯から解消

 

◎新脳コリpart2&腎気活性メソッド

 

 

好きなことならばいくらやっても疲れないという方は多いでしょう。対して、嫌だと思うことを強要されたりすると途端に疲れを感じたりするものです。これは身体にかかる負荷よりも、脳にかかる負荷の方が疲労を感じやすい性質を持っているからに他なりません。この脳に感じる疲労は本来、いわゆる気分転換や睡眠などで解消されていくものです。しかし、久しぶりに来られた患者さんを中心に「ここ最近は休んでも疲れが取れない」という言葉を聞く頻度が増えているように感じます。やはりストレスと感じる生活が長引いていることで脳の過労状態である「中性性疲労」に陥っている方が、とても多くなってきているのでしょう。この中枢性疲労は心身の回復力を低下させるばかりでなく、自律神経の働きも乱してしまうため内臓機能にも大きな影響を及ぼします。

 

東洋医学でいう「腎」は、腎臓そのものを意味するのではなく、内分泌系、泌尿・生殖器系、そして免疫系や中枢神経系など多岐にわたる機能全般を指しており、生命の営みに欠かせない役割を担っていると捉えています。東洋医学的には、この腎にある気を特に「腎気」と呼び、成長や発育、生殖などに大きく関わると共に、その衰えがいわゆる加齢に伴う症状を引き起こすと考えられています。また、臓器としての腎臓は血液を濾過しながら尿をつくることによって体内の水分や電解質を調整したり、老廃物を除去したりする役割を担っています。同時に、造血ホルモンや骨を丈夫にする活性型ビタミンDを作ったり、血圧の調節などの役割も担う大事な臓器です。

 

この、腎臓としての機能や腎気の巡りは心身の疲労回復にも重要な役割を担っており、その健全性が中枢性疲労からの回復や維持にも大きく関与しています。今回は、10月に発表した新脳コリのパート2を用いることでまずは「脳の疲労」を解消。加えて、腎に関わりの深い部位に蓄積された疲労や心の乱れを改善して腎臓の働きを活性すると共に、腎気がより働きやすい環境を整えます。これらによって身体の芯に溜まった疲労の一掃を図り、さらなる心身の健全化を目指していただきました。

 

 

・脳に溜まった疲労を解消して心身の疲労を芯から抜く  <新脳コリ解消 part2>ⒶⒷⒸ
・腎臓と下肢の腱を調整して筋肉が連携する力を高める
・腎と関連する体幹前面の圧痛を解消する
・腎臓のストレス反応を解消する
・腎臓に太陽エネルギーを補充して腎気を前面に巡らせる

 

 

前回公開された「新脳コリ」も、これまで以上の頭のスッキリ感や首の緩み方などの効果に驚きましたが、今回のpart2の効果にも驚嘆しました。
受けてみて、これまでとは違った頭のスッキリ感にビックリ!!なんとも心穏やかなスッキリ感。まるで、心の中が自然な揺らぎを伴ったきれいな湖面のような感じになったのです!私個人的には後日、心にゆとりができて、なんとなく許容できることが多くなったような変化を感じました。(笑)
そして「腎気活性メソッド」は相手をすごく元気にして差し上げられます。「腎気活性」についてはマスターⅢの第10回で発表されて以来ずっと、施術の要点として個人的にすごく大切にしてきました。私の捉え方は「腎気≒生命力」です。施術の際に、症状を改善するのは当たり前のこととして、「元気」に生活していただくために腎気活性のアプローチを加えることを強く意識しています。
今回新たに驚いたのが、腎気活性のアプローチを施すと顔がどんどんリフトアップしていくこと!!そしてアプローチを重ねていくとどんどん顔色や肌つやが良くなり、若々しくなっていくことでした!!これまで気付かずに患者さんにアピールしてこなかったことを悔やんだほどです。(笑)
それほど腎気の衰えが老化現象に直結しているということですね。

 

 

 

 

 

<第197回 気導術研究実践コース> 2021年10月開催 

 

コロナ禍の今の身体に必要な技と効果!

<新脳コリ&腸活サポート>

 

◎脳と身体のストレス反応解消メソッド

 

 

不自由な生活が長引くにつれ、身体ではなく脳の疲労による中枢性疲労に陥っている方が増えています。この脳の疲労は、痛みなどの症状ばかりでなく、ストレス耐性の低下、食欲や胃腸の不振、意欲や楽しさを感じる心の減退、回復力や免疫力の低下などを引き起こします。また、単なる休息だけでは回復しづらい性質もあり、その慢性化は体調不良や心身の老化が促進される大きな原因です。

 

人は様々なストレスを感じたとしても、心身になるべく悪影響を及ぼさないよう自分なりに対処しながら生活しています。しかし、ストレスだと感じることに対して過剰に反応したり、ストレスに気付かず心身が変調するまで対処できなかったりなど、ストレス反応が乱れている方が患者さんの中には多く見受けられます。そして、そのような方は総じて疲れを感じやすかったり、身体中に痛みを抱えていたりするケースがほとんどです。また、同時にお腹が弱いと自覚されている方も、とても多くいらっしゃいます。日本人は胃腸を含む消化管の治療を受けている方が約1000万人いるといわれていますが、 その予備軍に数えられる人を含めれば胃腸に不調を感じている人は相当な割合に及ぶことと思います。 この多くの方が患っている胃腸の不調にも、やはり心身のストレス反応の乱れや脳の疲労が原因のひとつとして大きく関わっているといえるでしょう。

 

この回では、新たな脳コリ解消アプローチにて「脳の疲労」を解消して心身の健全化を図ると共に、身体に生じているストレス反応を改善しながら胃腸の調子を整えるアプローチを身に付けていただきました。

 

 

・疲労の種類

・脳の疲労による影響

・目の浮腫みを解消して脳への負担を軽減させる

・脳に溜まった疲労を解消して心身をリフレッシュする

  ~ 脳コリ解消(新アプローチ) ⒶⒷⒸ

・星状神経節を調整して自律神経を整える

・スネの緊張を緩めて胃腸のバランスを整える

・腹部の反応点を調整して胃腸の働きを整える

・胃腸のストレス反応を解消する

 

 

この回も、どのアプローも効果抜群で、受講生の方々も各実習が終わるたび身体がどんどん楽になっているのを実感されたことと思います。それと同時に、ご自身の脳や身体は実はこんなにも凝っていたんだと驚かれた方も多いのではないでしょうか。本部長の講義にもあったように“疲労”には種類があります。様々な“疲労”に対して施すことができるこの回のアプローチは実際の施術でも大活躍です。

 

性格的にもストレスをため込んでしまうAさんは、無意識のうちに身体に力が入ってしまい首・肩・上肢の痛みが主な症状で来院されています。ちょうど寒くなってきたこともあってかその日のAさんはいつも以上に身体が強ばっていました。施術前の身体検査では腰部後屈時の腰の痛さや頸部後屈・側屈時の頸・肩の痛み、手首の痛みを訴えていました。全身にインプットを入れてから脳コリを施すこともあるのですが、その時は初手から脳コリ(新アプローチ)を施しました。手順を踏んでいくうちに手首の痛みが楽になり、ベッドから浮いていた腰がベッドにつき「すごい力抜けた感じがします!!」と驚いていました。立ち上がり、身体を動かしてもらうと後屈時の腰の痛みがなくなっていることを「え、ほんとに痛くない!」と何度も確認しながら嬉しそうに大笑い。続けて「首から上もスッキリした感じがあります!」と目をキラキラさせていました。その後、身体が強ばった状態では深いところまでインプットしきれなかったと思われるところの痛みを取ることができ、「とても楽になった」ととびきりの笑顔を見ることができました。

 

『腸活サポートメソッド』は「気の教室」マスターⅢの第8回で公開された内容。その中から主軸となる4つのアプローチが、アレンジを加えられて展開されています。どれもがその効果と不思議さに驚かされるものばかりです。

 

ここで私が皆さんに特にお伝えしたいことはその副産物といえる経験談です。

それは意識の変化によって施術効果が飛躍的に向上するということ!

 

アプローチの4つのうちの2つはスネと内転筋へのアプローチです。これらの部位は皆さんご存じの通り、膝痛などの下肢症状には当たり前にターゲットにします。

私は皆さんに先んじて教室でレクチャーを受けて、「スネと内転筋は胃腸の働きをサポートする部位」だということを知りました。その後、臨床の場で下肢症状解消のためにスネや内転筋にアプローチする際に、何気に「今やっていることによってこの方の胃腸の調子が上がってお腹も柔らかくなるんだよな」と思いながら、それまでと同じように施術しました。

するとどうでしょう!仕上がりの感覚も相手の反応も全く違うではないですか!!やった自分がビックリでした。「小さな意識ひとつで、ここまで施術効果に差が出るんだ」とい大きなインパクトを受け、大変勉強になりました。

内臓系のアプローチを習得してから、私の施術のスコアは平均的に一段上がったことは言うまでもありません。

 

「星状神経節を調整して自律神経を整える」アプローチは首・肩コリの患者さんによく使いますし、「スネの緊張を緩めて胃腸のバランスを整える」、「腹部の反応点を調整して胃腸の働きを整える」、「胃腸のストレス反応を解消する」の腸活シリーズはおなかの張りが手ごわい方にお勧めです。どのアプローチも施術時間に合わせて組み合わせることで今まで以上に患者さんから喜びの声をいただいています。

 

 

 

 

 

<第196回 気導術研究実践コース> 2021年9月開催 

 

コロナ禍の今の身体に必要な技と効果!

<気導力×イメージ>身体の中から元気に導く力を手に入れる!

 

◎気血活性&肝心サポートメソッド

 

 

長引くコロナ禍による不自由な生活は、人々の営みに大きなダメージを与え続けています。周りを見渡せば、この現状に上手く適応できずに体調が整いづらくなっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。患者さんを診ていても昨年と比べて疲労感や自律神経系の症状を訴える方が特に増えているように感じます。また、気導力注入の際に「有難い」とか「嬉しい」「気持ちいい」などの声を漏らす患者さんが、ここ一年で大幅に増えました。それだけ、心身のエネルギーが不足していたり、流れが悪くなっていたりする方が多いというのが現状なのでしょう。

 

よく「気」は「血液」と同じような性質を持っていると表現することがあります。どちらも「流れ」「量」「質」を正常に保つことが健康の享受には肝要です。一般的には気も血液も、それが働いているさまを常に感じているという方は少ないでしょう。そもそも、これらの働きは正常を保っている時には意識に昇りづらいものです。加えて、もし気や血液の働きを知識や経験として知らなかったらその存在を想像することすら難しいのではと思います。

 

東洋医学には、気は血から栄養をもらい、血は気の作用で動くことができるとする「気血」という考え方があり、気と血は相互に影響を及ぼし合っているとされています。この気血を五臓が担う役割で捉えると、気の巡りを司っているのが「肝」、血の巡りを司るのが「心」となり、それぞれが協調して働くことで全身に巡る気血の状態をコントロールしています。また、生理学的に捉えても「肝臓」はタンクとして血液を蓄えながら血流量を調整している臓器であり、それを「心臓」がポンプとして送り出すことで、全身に血液を届ける役割を担っています。このように、私たちの全身を巡っている気血の調整を司っている肝臓と心臓の働きは「肝心」という言葉が最も重要なものを意味するように、とりわけ大切なものだといえるでしょう。

 

この回では、善なるプラスのエネルギーである気導力への価値観や実感を高めることで得られる、新たな「イメージ領域の力」を合わせて、全身を巡る気血を活性する手法を身に付けていただきました。加えて、肝臓や心臓に関わりの深い部位に蓄積された疲労や反応の乱れを解消して気血の流れをさらに整えることで、身体の中から元気が湧き出る健全な心身の獲得を目指していただきました。

 

 

・自身の両手掌で包んだエリアに自身の身体と同等の価値を備える

・自身の願う善きことを気導力に設定してプラスをアクティブにする

・想像とイメージの違い

・血液の流れをイメージして気を流す

・手足の関節の緩みを調整して呼吸能力を向上させる

・蝶形骨を調整して肝心の過緊張を緩める

・肝心と意識を繋いで自身と調和させる

・身体に残る気血の関所を解放する

 

 

『気血活性』は、昨年の本部長スペシャルセミナーで公開された『気血コントロール』がベースになったもの。それが新たな「イメージ領域の力」を合わせることで効力が高まり、全身を巡る気血を活性して、身体を中から元気に導く力に昇華しました。

呼吸に伴う静脈血と動脈血の流れをイメージして、それを見る。見ようとする。できうるならば第三の眼で見る。それによって気血コントロールの効力が飛躍的にアップしたのを、私は強く実感しました。きっと、皆さま以上に強く実感したと思います。そう思うのは、私が皆さまに先んじて、半年前に始まったマスターⅣの第1回で『気導力とイメージ』が公開されてからずっと、日々「イメージ領域の力」を使い続けてきたことが背景にあるからです。それによって「イメージ領域の力」を使うことに皆さまより慣れています。そして、これまでに出してきた結果が新たな根拠として私のなかに積み上がっているのです。

このように「イメージ領域の力」は使えば使うほどその力が増してまいります。

 

『肝心サポートメソッド』は「気の教室」マスターⅢの第9回で公開された内容。その中から主軸となる3つのアプローチが展開されています。それらのアプローチは、心臓や肝臓に関わりの深い部位に蓄積された疲労や反応の乱れを解消するもの。「関わりの深い部位」を言い換えるならば、「心臓や肝臓と相互にサポートし合っている部位」と捉えられます。すなわち施すアプローチの目的は、その部位を正常化することで内臓をサポートする力をしっかりと回復させて、『内臓が働きやすい環境を整える』ことです。

このアプローチを施されると、健康な人でも「身体の中が軽い!中が楽!」といった、ちょっと不思議な新感覚をご実感いただけます。「きっと心臓と肝臓が楽になって喜んでいるんだ」と思える感覚です!ぜひ、ご実感いただきたい!!

 

「身体の中が軽い!中が楽!」という感覚は、病的な症状を患っている患者さんにはとても大きなギフトとなります。「自分は治る」というプラス感覚を実感させられるからです!!

今回のテーマに掲げられた「身体の中から元気に導く」。この概念によるアプローチを手に入れると施術に対する考え方や視点が大きく変化して、相手をもっともっと大きな喜びに導けるようになります!!実際にガラッと変わってしまった私の体験談です。

 

 

 

 

 

<第195回 気導術研究実践コース> 2021年7月開催 

 

コロナ禍の今の身体に必要な技と効果!

即効で身体の芯から楽になる!

 

◎腰部快復&全身軽快アプローチ

 

 

いよいよ夏本番。日本の夏は本当に暑くなったとしみじみ感じますが、その暑さを楽しめるくらいの余裕を心にも身体にも備えたいですね。そんな夏を楽しむためには、やはり元気な身体を維持していくことが何より大切です。

この月の研究実践コースは「腰部快復&全身軽快アプローチ」がテーマ。腰とはどこかと訊ねた際、腰椎のあるウエスト部分を指す方が一般的には多いと思います。もちろん解剖学的には正解ですが、腰を役割としてみれば、古くから腰骨と呼ばれる骨盤や股関節などの広い範囲が腰に該当するといえるでしょう。よく腰の入った動きなどと表現することがありますが、この場合の腰はこうした機能的な腰全体を捉えた概念です。患者さんを診ていると、この概念としての腰の機能が低下している人が多く、それが腰痛や足の衰えを感じさせるひとつの原因となっています。

この回では、この腰の機能を高めるアプローチを主体にして、夏の暑さにも負けることなく軽快に活動できる身体の獲得を目指していただきました。

 

 

・肩や腰に影響している腕の疲労を解消する

・下肢の内側ラインに蓄積している深部の疲労を解消する

・ウェスト部の固さを解消して自在度を向上させる

・股関節の動きを制限している筋肉の固さを解消する

・背面から腹圧を保持するために働く多裂筋を活性する

・仙腸関節の動きを調整して機能を回復させる

 

 

この回も抜群の効果を発揮する6つのアプローチが発表されました。各アプローチの狙いは「深部の筋肉を使えるようにする」ことです。

身体の深部に疲れが溜まっていると、「夏バテ」するリスクが高くなります。

それは、疲労が溜まった深部の筋肉は使えていない状態になっているからです。深部の筋肉が使えていなければ、外側の筋肉は必要以上に頑張らないといけません。「猛暑」や「酷暑」などという言葉が使われるようになって、常に「熱中症」に気をつけて生活しなければならないほどの厳しい暑さは、じっとしていても体力を消耗するほどです。その環境で活動するのに外側の筋肉が必要以上に頑張らなければならない状態であれば、体力の消耗度が激しくなることは容易に想像できます。

「夏バテ」の原因は、一般的には「室内外の温度差による自律神経の乱れ」「熱帯夜による睡眠不足」などといわれていますが、身体の深部に溜まった疲労も目には見えない原因のひとつなのです。

 

この回の6つのアプローチは、一手一手が即効で対象部位の深部の筋肉に溜まった疲労を解消し、使える筋肉に復活させます。すると、たった6手で相手の身体をすごく暑い夏ものり越えられる軽快に活動できる状態に導けます!!

 

深部の筋肉がしっかり働いてくれれば外側の筋肉は余分な力を発揮せずに済むので、身体に軽快感が生まれます。これは症状の有無に係わらず、施術を受けた誰もが実感することです。

 

お伝えしたいことはたくさんありますが、私が特に印象深かったポイントを紹介します。

「腰や肩に影響している腕の疲労を解消する」では『肩の筋肉って、こんなに柔らかくなるんだ!』と純粋に感動しました。

「下肢の内側ラインに蓄積している深部の疲労を解消する」では横臥位の相手の下肢にアプローチできて、かつ圧痛が強く出がちな内転筋への超有効なアプローチ法を修得できたことが素直に嬉しかったです。

「背面から腹圧を保持するために働く多裂筋を活性する」では、これまでの施術ではターゲットから外れていた多裂筋へのアプローチ法を知り、これまで今ひとつ手こずっていた腰症状の解決に視野が大きく開けたと感動しました。

また、セミナー後に会長の治療を受けに来られた患者さんに「股関節の動きを制限している筋肉の固さを解消する」を施すと、『ここ(大腿部外側)をほぐしてもらったの初めてです!すごーい!!』と感動していらっしゃいました。

 

私はここ数ヶ月、担当しているメンテナンスで来られる患者さんに、「コロナ禍の今の身体に必要な技と効果」として各回で発表されたアプローチをそのままメソッドとして施しております。そして、どの回のアプローチでも患者さんが素敵な笑顔になることを実感しております。

全てが本当に超実践的なものばかりという証です!皆さまも、どんどん活用して大切な方たちを笑顔にしてあげてくださいませ。そしてこのコロナ禍の中、この先も大切な方たちと共に暑い夏も健やかに過ごしてまいりましょう。

 

 

             

 

 

「神の手」11人に学ぶ学校・塾ガイドに掲載されました。

東京本部のセミナースケジュール
PDFにて
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