第219回 12月度研究実践コース  全身を活性して身体機能を一気に高める!  ◎身体超活性アプローチ&即効ポイント4

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第219回気導術研究実践コースをご受講いただきました皆さま、誠にありがとうございました。

 

―――――――― <レジメ前文と内容> ――――――――

若い頃を振り返ってみると身体が思い通りに動いて、まさに全身が繋がっているという感覚だったと思う方は多いでしょう。しかしながら、最近は若い方でも力を入れたり抜いたりのコントロールが苦手な、身体の繋がりが悪い方が増えているように感じます。これは、加齢による影響のみならず、現代社会的なライフスタイルから生じる脳や身体の疲労、そして本質的な運動不足などによって身体の応答性が悪くなっていることが一因となっています。その応答性に大きく関わっているのが身体中を張り巡っている神経と筋膜です。これらの機能が低下すると、身体制御に必要な情報が充分に伝達されなくなり、身体のコントロール能力の低下を招きます。

今回は、身体のコントロールに重要な神経や筋膜を活性することで、失われていた身体能力の回復を図ります。きちんと動けて、きちんと休める、より若々しい身体を手に入れましょう。

 

 

○自身の指へと導く気導力の流れを再確認する

○腕の神経を活性して上肢の能力を引き出す

○胸鎖乳突筋を緩めて深部に潜むストレス感を解消する

○脊椎のこわばりを解消して神経の流れを改善する

○後頭部にかかる筋膜のテンションを調整して脱力しやすくする

○全身の筋出力を連動させて運動能力を向上させる

―――――――― <レジメ前文と内容> ――――――――

 

 

今月は、身体機能を回復・活性させる「身体超活性アプローチ&即効ポイント」シリーズの第4弾です。今回は、アプローチするターゲットが「神経」と「筋膜」で、私は個人的にも非常に興味を引かれました。「神経」や「筋膜」をターゲットにしてアプローチすると『こんなにも効果が出るんだ』を経験することで、治すために意識できる領域を増やしていただくことが今回の大きな目的です。

年明けの会長スペシャルセミナーでは『アカシック・ワールド』として潜在能力がより高まります。人を治すために、より高まった潜在能力をより有効に活用するためには、「治すためには何をどうしたいか」という顕在意識が明確にある方が求める効果に至りやすいことは明らかです。そのために、自身がすでに身に付けていることを再確認することによる顕在化と、これまでとは異なるターゲットによる効果の認識という新たな顕在化を図ることで、意識できる領域を増やしておきたいと思います。

 

 

1つ目が「自身の指へと導く気導力の流れを再確認する」。

今回、神経や筋膜の活性のためにAA式インプット法を多く活用するので、まずはETの強化から入りました。そのために必要なのが、すでに身に付けている力を顕在化することです。

手指の呼吸によって、自身の手指から気導力が放出されている感覚を改めて顕在化することで、気導力注入による効果が増幅します。手指の一本一本に触れないETで気を通しながら、その指で呼吸をすると指の中を気が通る感覚が得られました。これは、ETで気導力を注入した際に自身の指を気が通る感覚の顕在化です。そして、そこにA設定の文言を合わせると気が通る感覚が増幅しました。これは、すでに「気を流す」と意識しただけで気が流れ始める方も多くいらっしゃると思われる中で、文言を合わせると効果が増すということの顕在化となります。

そして、触れないETで手首などに気を通したり、触れないAA式インプット法で肩などに気を入れたりしました。触れないAA式インプット法は今回初公開。「エアーで施すAA」なので名付けて「トリプルA」です。いずれでも、受けた人は自身の身体の中を気が通る感覚だったり、気が入ってくる感覚を全員が実感しました。さらに、その結果として「楽になった」「軽くなった」「スムーズに動くようになった」「可動域が広がった」などのプラスの効果を全員が実感。これによって、改めて気導力の効果が顕在化されました。

すでに持っている自身の力の顕在化を積み重ねることで、基礎テクニックの効果は増幅された状態です。また、あえて触れずにETやAA式インプット法で効果が出ることを確認したことで、この後「触れれば、もっと効果は出る」ということを顕在化していただきました。この状態で新たなアプローチに臨めば、そのアプローチの効果はより強く顕在化されます。

 

2つ目は「腕の神経を活性して上肢の能力を引き出す」。

このアプローチのターゲットは「神経」です。私は、これもすごく奇抜な方法だと感じました。どこでも便利に活用できる、とてもシンプルな方法ですが、短時間で上肢の能力を引き出します。そして、上肢ばかりでなく肩や首まで楽になります。

まずはある場所に気導力を注入。続けて相手に上肢をある2種類の格好に、神経の張りを感じようとする意識を持ちながらセットしてもらいます。術者は相手の首から手指にかけてAA式インプット法を施し、さらに上肢に触れて気導力を注入。気導力を注入する際は「神経の通りをよくする」という意識を持って施すのがコツです。そして、最後に上肢全体に圧迫刺激を加えて気導力注入します。アプローチの手順はこんなにシンプルです。しかし、途中でどんどん上肢や肩が軽く楽になっていきます。

その効果には全員がビックリです!それによって、神経をターゲットにした効果が全員の中に強く顕在化されました。人を治すことにおいて意識できる領域が確実に広がりました!!

 

3つ目は「胸鎖乳突筋を緩めて深部に潜むストレス感を解消する」。

このアプローチのターゲットは「筋膜」です。私は個人的にこのアプローチの効果に「ここまで取れるのか!!」と大感動しました。本当に凄いですよ!!

後頭部に存在する胸鎖乳突筋の筋膜を相手にも術者にも負担の無い方法で緩めます。この段階で胸鎖乳突筋はかなり緩みます。その後、片手を相手の後頭部の下に差し入れ、残る手で胸鎖乳突筋にアプローチ。その結果、当然首はすごく楽になるのですが、同時にストレスが抜けた効果で視界は明るく、気分が良くなって、頭がもの凄くスッキリします。加えて、フェイスラインも綺麗になって、顔色と顔の肌つやまでもが良くなります。

これによって、胸鎖乳突筋の深部の緊張を解消することが、ストレス遮断としても非常に有効であることが顕在化されました。

 

4つ目は「脊椎のこわばりを解消して神経の流れを改善する」。

このアプローチのターゲットは「脊髄神経」と腰臀部の「筋膜」です。このアプローチにも個人的に大感動しました。セミナー前の総本部での手合わせで本部長に施してもらったのですが、立った瞬間に腰臀部が無くなったような軽さを強烈に感じたのです。そして、身体全体がスッキリと非常に楽になっていました。今でも、その感覚は鮮明に記憶に残っています。

このアプローチは座位で行います。座っているとき、臀部の筋肉は緊張しているので筋膜は張った状態です。そこに加えて、骨盤を倒して背中を丸めたような、いわゆる悪い姿勢をとると筋膜に寄りかかることになり、筋膜はさらに牽引されます。この状態が持続されたり、繰り返されたりすることが、腰臀部の筋膜が硬くなったり、周りの骨などに固着したりする原因のひとつです。したがって、座位で腰臀部の筋膜にテンションがかかった状態でアプローチすることが肝となります。また、加重状態で脊柱のこわばりを解消することも、活動のための神経活性に繋がるので、座位でのアプローチが大きな意味を持つのです。

この効果も全員が実感。皆さんの中に、「脊髄神経」の活性の効果と腰臀部の「筋膜」へのアプローチの効果が顕在化されました。

 

5つ目は「後頭部にかかる筋膜のテンションを調整して脱力しやすくする」。

このアプローチにも驚かされました。術者の操作としては、あお向けになった相手の後頭部を包むように手を当てて、頭皮を上方に牽引しているだけ。その状態で相手に4パターンの体勢をとってもらい、それぞれの体勢で一定時間気導力注入します。一通り終わると、相手は脱力できるようになり、全身が楽になるのです!!目から鱗、の感じでした。

それほど猫背でもないのにあお向けに寝ると顎が上がってしまう方、あお向け状態では普通でも股関節を屈曲させると顎が上がってしまう方がいらっしゃいます。このような方は背面の筋膜が伸ばされる状態になると、後頭部に先にテンションが伝わるために頚部を伸展させて縮めることで、背中の筋膜が伸ばされることを庇ってしまう悪いクセが付いているのです。

また、後頭部の筋膜にかかるテンションは身体の緊張に大きく影響しています。それ故、そのテンションを調整して適正化することで、身体の緊張が和らぎ、脱力できるようになるのです。その結果、寝ている時にきちんとリラックスできるようになり、睡眠の質が上がります。これによって回復力が上がり、ダメージが溜まっても回復できる身体になることが望めるのです。

これもまた、「筋膜」を調整することによる効果の顕在化となりました。

 

最後は「全身の筋出力を連動させて運動能力を向上させる」。

数あるスポーツの中でも、「全身の筋力を総動員」して行う運動はほとんどありません。また、人はもともと持っている筋力を使い惜しみしているものです。

このアプローチはそれらを踏まえて、あえて全身の筋力を発動した状態で腸腰筋と臀部、大腿部をAA式インプット法で活性します。これだけで全身が一気に繋がって、これまで発揮できないでいた運動能力が引き出されます。身体が躍動するように、超速く歩けるようになったことで、全員がその効果を実感しました。また、このアプローチによる効果は身体を一体化させるので、患部を周り全体で回復させようとする環境も望めるようになります。

そして、このアプローチでAA式インプット法が高い効果を発揮することが、さらに強く全員の中に顕在化されました。

 

 

私はセミナー後、「胸鎖乳突筋を緩めて深部に潜むストレス感を解消する」と「後頭部にかかる筋膜のテンションを調整して脱力しやすくする」を自由診療で担当するほぼ全員の患者さんに施しています。また、上肢が関連する症状の方には「腕の神経を活性して上肢の能力を引き出す」を、腰部が関連する症状の方には「脊椎のこわばりを解消して神経の流れを改善する」を、メンテナンスで特に辛い症状がない方には、さらに元気になっていただくために「全身の筋出力を連動させて運動能力を向上させる」を施しています。

このように、症状に合わせてパーツとして活用しても、その一手の効果に患者さんは皆さん驚かれます。また、セミナーで全員が「あー楽になった」と言ってお帰りになるように、5つのアプローチをメソッドとして活用すれば当然相手に「全身楽」を提供できます。

毎度のことではありますが、12月の私の施術は今回の内容が主軸になっています。なぜならば、患者さんに素敵なプレゼントを差し上げたいからです!

今回も、誠に使い勝手良く、効果が高いアプローチばかりでした。ご家庭でも、職場でも手軽に活用可能です!皆さまも、ぜひ身に付けられて、周りの大切な方々を笑顔にしてさしあげてくださいませ!!

 

 

私は毎回、研究実践コースの内容に驚かされ、そして感動しています。

研究実践コースの今後の展開に心がワクワクしますね!!施術の実力向上間違いなし!!皆さま、ぜひご期待くださいませ!

 

 

 

大井 洋

 

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