「スペシャルセミナーby本部長2021」ありがとうございました!
8月5日、6日、8日の3日間にわたって東京本部にて開催した「スペシャルセミナーby本部長2021」にご参加くださいました皆さま、誠にありがとうございました。
今回のスペシャルセミナーは「IMAGING POWER/イメージングパワー」と題しまして、イメージの領域を活用することで自身が発揮できる気導力の効力を向上させる方法を習得しながら、身体に触れることなく筋膜を整えられるマジカルなテクニックや、狙った部位の血流を即効改善させることで身体を回復に導くテクニックを身に付けていただきました。
どんな分野の話でも「意識」や「イメージ」が持つ力は大きいと語られるものですが、人の健康面に関してもやはり意識やイメージが力として担っている役割は大きいといえます。この意識とイメージを厳密に区別するのは難しいですが、施術の分野で考えると「意識」は「現在」に影響を与える力であり、「イメージ」は「近未来」に影響を及ぼす力として意識の延長線上に在るものだといえるでしょう。術者と患者がそれぞれに抱いている意識やイメージ次第で効果や結果、そしてそれに続く未来は大きく変化します。
似たような意味で捉えられることの多い「想像」と「イメージ」もやはりこの「意識」と「イメージ」のように区別することができます。その両者の違いを簡単に定義付けると「想像」は経験したことの無い事柄や存在しないものを思い浮かべることであり、それに対する「イメージ」は経験に基づいた根拠を土台としたものを思い浮かべることといえます。
根拠に乏しい「想像」の段階では、そこで思い描いた映像が未来に現実化する精度は低いです。一方、根拠を構築して土台とした「イメージ」の段階に至るにつれ、思い描けた映像が未来の先取りとして現在の延長線上に現実化する精度は高まっていきます。
イメージという単語は広い意味を持って一般的に使われている言葉ですが、「意識」と「想像」と「イメージ」のそれぞれを区別することで、イメージには明確な実行力としての根拠が存在することに気付きます。イメージとは近未来に訪れる現実のことです。簡単にいえば、物事を成そうとする時にイメージ通りと感じたのであれば、それは現実を先取りできたということ。対して、イメージと違う結果になったのであれば、それはイメージに至らず想像の段階であったといえます。
このようにイメージには、それを実現させる為の根拠が必要ですが、気導力はその根拠の土台を盤石に構築できる最適のエネルギーです。セミナーでは、この「気導力」に加えて「信頼感」や「価値観」などの心理的要素、そして今を認識する力である「意識」をそれぞれパーソナルにイメージの根拠として構築することで、10秒後の未来を変える力であるイメージの領域の力を手に入れていただきました。
実習では、先ずは手首や足首、そして症状のあるところなどを触れずにイメージで調整してもらいました。筋膜をイメージするだけで、触れてもいないのに筋肉も関節もスムーズになっていく事実。会場のあちらこちらから「うわっ!」「スゴイ!」「軽い!」「なんでなんで!?」といった驚きと喜びの声が響いていましたね。
そして、触れながら血流を即効で改善させる段階では、みるみるうちに手の中で筋肉が緩んでいく感覚が実に楽しく、皆さん実習の手が止まりませんでしたね。
恒例となっていますが、セミナーの最後には必ず私から皆さんに「自分の身体が楽になりましたか?」と「本日の内容は面白かったですか?」と訊ねさせていただいております。今回も全ての日で、笑顔と共に全員の手が上がったことを心から嬉しく思います。
イメージングパワーは、他者への施術のみならず自己治療にもとても大きな効果を発揮します。ぜひ、この領域の力も活用して日々をさらに良きものとしてまいりましょう。
今年のスペシャルセミナーも、おかげさまで各日とも笑顔と熱気で溢れた一日になりましたことを、心から感謝申し上げます。
日本気導術学会 本部長 鈴木貴樹